小豆

【概要】

あずきは従来は、いんげん豆の一種とされていたが現在は、マメ科ササゲ属に分類されている一年草である。原産地は東アジア。祖先野生種のヤブツルアズキ(Vigna angularis (Willd.) var. nipponensis)は日本からヒマラヤの照葉樹林帯に分布し、栽培種のアズキは極東のヤブツルアズキと同じ遺伝的特徴をもつため、東アジア原産とすべきである。日本では古くから親しまれ、縄文遺跡から発掘されているほか、古事記にもその記述がある。アズキの約20%はタンパク質で、栄養価が高いほか、赤い品種の皮にはアントシアニンが含まれ、亜鉛などのミネラル分も豊富である。日本における栽培面積の6割以上を北海道が占める。丹波、備中を含めて、日本の三大産地である。 低温に弱く、霜害を受けやすいため、霜の降りなくなった時期に播種する。

【形態】

小豆の形態は大部分が円筒形であるが、大納言など少し尖った形のものもある。